竹平楼は江戸時代から続く老舗の料理旅館です。創業は宝暦八年、初代平八が「竹の子屋」の屋号で旅籠を営んだことに始まります。明治十一年、三代目の平八の時に明治天皇が、民情視察のため北陸東山道をご巡幸なされ、当家にお立ち寄りになりました。その時に侍従長の岩倉具視をはじめ大隈重信、井上馨、山岡鉄舟など明治を築いた重鎮の方々もお伴でお越しになったと伝え聞いております。
現在もその当時の建物を大切に保存させて頂いております。四代目平八の時に、「竹の子屋」の屋号から「竹」と平八から「平」をとり「竹平楼」と改めて現在七代目が受け継ぎ245年の永きにわたり地域の皆様にご愛顧を頂いております。また現在、大変ご好評を得ております「鯉のあめ煮」は四代目の女将が考案したものであり、代々当家の名物として受け継がれており、皆様に大変喜ばれております。
竹平楼御在所は明治11年の天皇巡幸の際に新築され、明治44年に広間が建てられた際に今の位置に曳家(ひきいえ)されたもので、木造平屋建、瓦葺、建築面積64平方メートルとなっています。 間取りは手前から6畳2室と床構えを設けた8畳の座敷が並び、庭側はL字型に縁を廻します。屋根は入母屋造、桟瓦葺、外壁は白漆喰塗の大壁としており、材料、意匠とも質の高い数奇屋風の書院造になっています。
明治天皇に2度お立ち寄りいただいたのは3代目平八のときでした。さて当家へお立ち寄りになった明治天皇は前庭(せんざい)の大盥(おおたらい)に生けた、鯉・鮒・鰉などの湖魚をサデ(小網)ですくって興じられ床の間に飾っておりました投入れの栗の実をお持ち帰りになったとか・・・。
平成13年、当館の「御座所」と「広間」が貴重な国民的財産として文化庁より国の登録有形文化財に登録されました。
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